
ここでは呼吸器の構造において、肺について詳しく説明しています。
肺は心臓を挟んで左右に1つずつ分かれています。肋骨に囲まれた胸腔内にあり、肋膜に覆われています。柔らかく弾力性があり、中には枝分かれした気管支と多数の肺胞が存在しています。通常心臓は少し左側に寄っているので、左肺と右肺で大きさが異なります。左肺の方が右肺よりも小さく、構造にも若干の違いがあります。
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肺の主な役割はガス交換です。取り込んだ空気が肺に到達するまでに加湿、加温、浄化されて肺に送り込まれると、肺の中では酸素を血液中に拡散し不要な二酸化炭素を排出するガス交換が行われます。
実は肺自体は空気を吸ったり吐いたりすることは出来ません。肋間筋という筋肉と横隔膜の動きがそれを可能にしています。息を吸い込む時は、肋間筋が伸びて胸壁が広がり、肺も引っ張られて膨らみます。同時に横隔膜が縮んで下がり、肺は下にも引っ張られて膨らみます。そうして膨らんだ肺に空気が入る仕組みとなっています。反対に息を吐く時は、これらの動きが逆になり肺がしぼむことで、空気を送り出すような形で排出する仕組みとなっています。
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